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Channel: 与那国フィールドノート
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オオバン初見

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連日雨が続く。

出勤途中に田原川沿いの路上でオオバンの死体を見つける。

目立った外傷はなかったが、右翼の根元が折れていると思う。

長旅のせいだろうか、少し痩せていた。

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与那国島で数多く越冬する冬鳥だが、この冬、まだ秋か?初見。

渡りが不活発なのか、与那国を鳥が避けているのか、いつもの顔ぶれがまだそろわない。

たくさん渡ってきて交通事故にもよく遭うシロハラなど、いまだに1羽も見ず。

ヒタキ、ツグミの仲間が特に少ないようだ。


見てよ、この足!
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すごいね、水かきが!

思わず自分の掌をしげしげと眺めてしまう。

僕にもこんなのがあったら・・・って何する気!


君はタシギで間違いないか。

この仲間は紛らわしい種が多い。

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たいてい近くを通るとジャッ!と一声上げて飛び立つものだ。

そのタイミングを逃して困惑の表情、いや、いつも困っているようにも見える。

遠くて撮影はしていないが、クロツラヘラサギは現在も滞在中。


出勤するとアヤミハビル館の駐車場は深緑色をした自衛隊の大型車両で埋められていた。

迷彩服の自衛隊員もウロウロ。

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明日は与那国島一周マラソンがあり、その応援に自衛隊がきている

島の一大イベントといっても小さな島のこと。

この威圧感では誘致の是非はそっちのけ、自衛隊アレルギーばかりが高まるに決まってる。



威圧感ここに極まれり。

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黄色いのは来館者のレンタカー。

果たして平常心で駐車することができたであろうか。

イベントの応援が目的というのなら、せめてあのレンタカーのような明るくさわやかな色の車両や制服も用意できないものだろうかと思う。



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連覇ならず!

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ギランイヌビワ。

こんな状態になっているのがよく目につきます。数日前の撮影。
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昨日は与那国島一周マラソンがありました。

6連覇がかかっていましたが、失敗。

読谷の具志堅守君に負けてしまいました。

彼は、3年前の九州一周駅伝で、ともに沖縄代表としてタスキを繋いだ仲間です。

僕の方は九州一周はそれっきりですが、彼は今年2年ぶりに今年代表メンバーに選出され、過酷なレースを走ってきていました。

駅伝のスピードを持っていると強い。

僕の敗因は明らかで、三週間ほど前から膝に不安を覚えるようになり、追い込んだスピード練習からは遠ざかっていました。

まったく君のスピードに対応する力がなかったよ、参った、守!


幸いにも、疲労はあるけれど一夜明けた膝は大丈夫そうです。

2週間後は県民大会で再び1万メートルで対決があります。

それまでにスピードを取り戻す!

トラックでの連勝は止めさせんからな。


雨の合間の探索

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ぐずついた天気がいっこうに回復しません。

11月14日、せっかくの休日。

雨の合間を縫って散策。
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林道の法面に、こぼれ落ちんばかりの白玉

あちこちでシラタマカズラの実が目につきます。


9月下旬から咲き始めたヨナグニカモメヅルの花。

株によって開花のピークが違い、2~3日の間、午前中に一斉に開花して、午後には閉じてしまいます。
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花はケナシツルモウリンカに似ていますが、ヨナグニカモメヅルの方が1.5~2倍くらい大きい。


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実がいくつもぶら下がっていました。


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ヒメアサギマダラの幼虫がいました。

アサギマダラの幼虫に比べ斑紋が細かく、黒っぽく見えます。


昆虫の姿は少なくなりました。
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シマグワの葉を齧っていたキボシカミキリ与那国亜種。

ピカピカの個体で夏の生き残りではありません。

成虫は1年を通して発生しているようです。


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タイワンクツワムシ終齢幼虫。

緑色型のメス。

晩秋から冬にかけて鳴き声が聞かれます。


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アマミナナフシの擬死。

死んでいるわけではありません。

撮影しようと近づいたら路上に落ちてしまいました。

羽化(翅はないのですが)したばかりで体の硬化が十分でなく、腹部がありえない方向に曲がってしまいました。

イテテ・・・でもガマンガマンって思ってるはず


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順調に大きくなっていますよ、ヨナグニサンの幼虫も!

早いものですなあ。



ヒシクイ

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10月下旬より満田原の水田に滞在中のヒシクイです。
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太短く頑丈そうな嘴をしています。

首も太短く亜種ヒシクイでしょうか。

カムチャッカ半島、ツンドラ地帯からのお客様です。

すっげー。
このところ毎年の御来島です。

自衛隊誘致候補地

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与那国島への自衛隊誘致。

是非を論ずる機会もなく、ふたを開けてみれば誘致はすでに決定事項のようだ。

17日、防衛省と与那国町による住民説明会が行われた。

そのなかで、部隊の配置候補地が示された。

南牧場については聞いていたが、新たに「インビ岳西側周辺」とあって愕然とした。

今年4月から「種の保存法」によって国内希少動植物種に指定されたヨナグニマルバネクワガタの主要な生息地である。


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指定した環境省は、ただこんなポスターを作っただけ。

採集や国内取引を禁止したところで、生息地が失われてしまえば元も子もない。

指定した側として、保護の責任を負うのは当然、無視は許されないはずだ。


防衛省側の話では、配慮を必要とする希少動植物に関しては、移植、移動させるとのことだった。

樹齢数十年を経たイタジイに依存するヨナグニマルバネクワガタには無理な話だ。


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ヨナグニマルバネクワガタ♂


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ヨナグニマルバネクワガタ♀


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イタジイ古木の枯死部で交尾するヨナグニマルバネクワガタ。


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イタジイ古木にできた樹洞内で腐植質を食べて育つ幼虫。

成虫になるまで数年を要する。


ヨナグニマルバネクワガタNeolucanus Insulicola donan ←亜種名ドナン!

国内希少野生動植物種

沖縄県RDB:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)

沖縄県では現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの。

タカサゴボウラン

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むむ、
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あんな所にシバが生えているぞ・・・


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いえいえ、タカサゴボウランです。

なるほど、こんなふうに生えているのか。

それにしても、ランの多様な形態、生態には驚かされる。


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・・・誰も来ないピーク、大きなアコウの樹上・・・。

夏には小さな花が咲くという。

近づくのはその時までとっておこう。

いつからそんな弱虫になった!




コマユバチに寄生されたヨナグニサン幼虫

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コマユバチに寄生されたヨナグニサンの幼虫を見つけた。
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手前の幼虫は大丈夫であろうか。

奥に幼虫の皮膚を破って出てきたコマユバチの繭が見える。



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コマユバチの幼虫は、ヨナグニサンの幼虫が脱皮した直後、まだ柔らかい皮膚を食い破って出てくるようだ。


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脱出したら奇主の体は用無し。

そのうち落下してしまう。


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11月17日にこのカタマリを採集して保管しておいたところ・・・・


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42頭のコマユバチが羽化した。

ヨナグニサンに関する概説 東清二・金城政勝(1989)にある

ヨナグサンサムライコマユバチApanteles sp か?



謎の・・・フクロツチガキ?

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薄暗く湿度の高い森の中。

迂闊にも迷ってしまった。

ま、そこは小さな島。

真北に林道が通っているのは分かっているので、コンパスを頼りにトウズルモドキのブッシュを強行突破することにした。
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足元に奇妙なモノを見つけた。


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初めはカキ科植物の果実が落ちているのかと思ったが、そうではない。

キノコ?


まったく見当がつかなかったので植物屋の知人にメールで尋ねてみた。

するとフクロツチガキではないかとの御回答。


担子菌類のうち、子実体の内側に担子胞子を作り、キノコが成熟すると外に放出する「腹菌類」という特殊なタイプのキノコ・・・まったくチンプンカンプンだが、面白いサイトを教えてくれた。ココ→ http://www.youtube.com/watch?v=mNcvEJ4bCHc&feature=related

おお~っ!まさしくコレだっ!


イソフジ

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いやあ、すっかり忘れていた。

11月22日、今月最も青空が広がったこの日、ふと思い出して見に行ってきた。

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初めて見るイソフジの花。

花序の下から順に咲きあがっていくのだが、すでに頂点に達していた。

マメ科植物で、鞘が大きく膨らむ。

今後が楽しみだ。


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おそらく漂着種子からの発芽。

春に見つけて台風が来ないかヤキモキしながら観察を続けていた。

それなのに忘れていてごめんね。

いやあ、大きくなったもんだ。


与那国では他に自生を見ていない。

台風さえ来なければさらに成長するはずだが・・・。


リュウキュウツチトリモチ

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森の小人が顔を出しました。

高さ10cm少し超えるくらいになる寄生植物、リュウキュウツチトリモチです。

北風もひんやりしてきて、いよいよ冬です。
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                                       11月21日撮影。


今日から県民体育大会へ行ってきます。

陸上競技の1万mに出場します。

どうなることやら。

ヨナグニトキホコリ 開花状況を見に行ったら・・・

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雨の多い秋である。

それも短時間に集中的に降る。


ヨナグニトキホコリの開花状況を確認するため、自生地の谷に入った。
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大雨の影響を受け、ごらんの通りの状況であった。


開花どころか、ヨナグニトキホコリの多くは洗い流されて悲惨な状態。

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流入した泥に埋もれてしまった場所も。

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それでも花は咲かせていたが・・・。


自生地は環境の変化が激しい場所。

それは実感しているが、あとひとつの自生地は、環境の変化により絶滅してしまった(と思われる。)。

注意が必要だ。



チリ捨て場とイソマツと空き瓶

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2007年4月、与那国島に一般廃棄物最終処分場が稼働した。

それまでは通称「チリ捨て場」と呼ばれる公認の?廃棄物投棄場があった。

生ゴミから家電、家具、自動車、廃材、さらには家畜の死体まで・・・ありとあらゆるものが捨てられていた。


しかし、チリ捨て場は宝の山でもあったよな。

僕はまだ使える家電や家具をずいぶん拾ったし、廃材で家の補修をしたり、バイクなどの必要な部品をとったりした。

・・・チリ捨て場が僕の生活を支えていたのは確かだ!

だからチリ捨て場がなくなった時、内心では、困るんだよなあ、なんて思ったりもした。


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チリ捨て場が廃止されて数年、様々な植物によって覆い隠されようとしている。


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その植物のひとつに、イソマツ(沖縄県RDB:ⅠB)類がある。

海岸の開発や薬用の採集で減少が叫ばれる絶滅危惧種でありながら、その秘めたる生命力には驚かされる。


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現代人が残した貝塚をイソマツは覆い尽くしてゆく。

チリ捨て場は、道路の入り口付近までゴミがたまると、ブルドーザーで海側へ押しのけることを繰り返していた。

だから最深部へいくほど古い「遺物」が多い。

たとえば、空き瓶を少し眺めてみよう。
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サンコーラの空き瓶。


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50年ほど前まで石垣島で作られていたというローカルソーダだ。


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オリオンサイダー?知らねえな。


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ベストソーダ。

沖縄本島浦添市で製造され、70年代までかなりポピュラーな清涼飲料水だったという。


11月23日撮影。

寄生バエに卵を産み付けられた幼虫

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朱色の実が目を引くヒラミカンコノキ。

方言名はヌーヒディヌ、野のヒディヌだ。

対するダマヒディヌ、山のヒディヌはキールンカンコノキ。

こちらは、たびたび本ブログにもその名が登場するヨナグニサンの食樹で、マーヒディヌ、真のヒディヌとも呼ばれる。


ヒラミカンコノキは野のヒディヌと呼ばれるだけあって、明るく開けた放牧場周辺などに多い。

ヨナグニサンの食樹でもあるが、生息環境と自生環境にズレがあるからか、利用されることは極めて稀。


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放牧地を囲む有刺鉄線に沿って生えたヒラミカンコノキに幼虫を見つけた。

ヒラミカンコのほかモクタチバナも多く生えていたが、見つかった幼虫は写真の個体のみ。


よく観察してみれば体表に寄生バエの卵が産み付けられていた。

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気門の上は狙われやすい。


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腹脚の根元。


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尾脚の表面。


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すでに孵化し、体内に侵入したと思われる跡もあった。

11月23日撮影。


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ウブドゥマイ浜

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11月29日、ウブドゥマイ浜へ行ってきました。

東崎の西寄り、北の海に面した砂浜です。


2011年3月8日に撮影した浜への下り口です。

吹きだまりになっていて、行き場をなくしたゴミが長年そのままになっていました。

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それがなんと・・・


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スッキリ!


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暗澹たる思いで眺めていた冬の浜が・・・


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スッキリ!

気持ちも晴れ晴れ!



重機を使って漂着ゴミが撤去されました。

しかし、この光景をいつまで保つことができるでしょう。

波打ち際には、すでに新たな漂着ゴミが押し寄せていました。

大部分が近隣諸国の生活ゴミと漁具です。

黙って他人の尻拭いを続けていく理由は探せません。

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                  2011年7月12日、ウブドゥマイ浜。


ヒシクイ2羽に

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11月28日、与那国島に戻ると、ヒシクイが2羽になっていました。

写真は今朝、アヤミハビル館近くの水田で撮りました。

奥の個体は若そうです。

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手前の個体はもともといた個体でしょうか。

それとも、新たに飛来した個体でしょうか。
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よく歩きます。

それほど警戒心は強くなさそうです。


こちら若そうなほう。
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体が小さく、嘴の橙黄色の紋も小さく、頭から首にかけて黒味が強い特徴があります。

タイワンアヤシャク

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バレバレです。


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もう少し考えてとまろうか・・・

ヤワラケガキの実

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大きさはこれくらいまでです。

あとは黒褐色に熟すだけです。

食べられないけどね。
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ヤワラケガキの果実。

12月4日、アヤミハビル館遊歩道で撮影。

繭作り

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雨が降るなか、せっせと繭を作っていた。

内側になる葉の表面に糸を張り、葉柄を巻いて補強しているところ。


12月5日撮影。


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