昨日、一泊の出張から戻りました。
出張なんてめったにありません。
まずは沖縄県庁へ。
与那国町役場へ入るのも億劫な僕が、こんな威圧的な建物に入るなんて本当に憂鬱です。
エレベーターをぐんぐん登って13階の教育庁文化財課へ。
沖縄県文化財保護指導員をしています。
今年度の巡視活動のなかで見受けられた問題点等について意見交換をしました。
まず話題に挙がったのが、県指定名勝「久部良バリ一帯」に、突如現れたお地蔵さん。
1月に行った巡視の際に気づきました。
否定するどうのではなく、無断で建てられたものであれば、町有地であることはもちろん、これから国指定名勝への昇格を進めていく上でも問題があるだろう、との話。
知らず知らずのうちに色々なものがやって来ますなあ、与那国!
〈参考〉与那国町にある文化財
国指定重要無形文化財:与那国島の祭事の芸能
国指定登録文化財:〈入福浜家住宅主屋〉〈久部良家住宅主屋、石垣〉〈東迎家住宅主屋、水タンク、石垣、井戸、イチタライ〉
国指定史跡:先島諸島火番盛(ダティクチディ)
国指定天然記念物:キシノウエトカゲ、アカヒゲ、カラスバト、リュウキュウキンバト、イイジマムシクイ、オカヤドカリ、
県指定名勝:久部良バリ一帯、サンニヌ台、ティンダバナ
県指定天然記念物:ヨナグニサン、与那国島宇良部岳ヨナグニサン生息地、与那国島久部良岳天然保護区域
町指定文化財
有形民俗:いぬがん、てぃだん・とぅぐる
無形民俗:与那国のマヤー小節
史跡:女酋長サンアイ・イソバ出生の地
天然記念物:(動物)与那国馬、(植物)西真嘉大デイゴ、久部良ミットゥ湿地帯、(地質)アラガバナ一帯、アンガイミドゥチ一帯
翌朝は朝一で石垣島へ渡り、白保へ。
八重山陸上界では白保と与那国は昔から最大のライバル。
(ちょっとドキドキしながら)集落内を抜けて、辿り着いた先は「しらほサンゴ村」http://www.wwf.or.jp/shiraho/
。
今日3月3日(土)から4月1日まで、石垣島サンゴウィークhttp://sango-ishigaki.jp/
です。
なぜなら間にサンゴの日(3月5日)があるからです!
それに合わせて「しらほサンゴ村」では、アヤミハビル館も参加する企画展、「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」が開催されます。
八重山の自然と暮らしの保全・継承に取り組む団体・個人・グループが緩やかにつながり、それぞれの活動が活性化することを期待して企画されました。
与那国島でも思い当たる団体などに声をかけましたが、結局のところ参加には至らず。
まず最初に声をかけられた僕自身が企画展のイメージをつかめず、うまく伝えることが原因です。
会期は2期に渡り、その後は沖縄本島、他の八重山の島々での巡回展も予定しています。
なので、途中からの参加も可能です。
写真、キャプションなどを用意すれば、ポスターのレイアウト、出力はお任せで簡単です。
与那国島から参加できそうな方、団体があればアヤミハビル館までご連絡ください。
与那国への飛行機は夕方6時。
時間もたっぷりあるし、久しぶりの日光を浴びながら、海岸を歩いて空港に向かうことにしました。
アオサが描いた緑の波打ち線が延々と続いています。
・・・うらやましい。
石垣島ではハマボッスは白いのでしょうか?
石垣島ではイソフジは普通なのでしょうか?
ずいぶんデカイがミルスベリヒユなのでしょうか?
何これ?ハマガラシ?与那国で見たことありません。
これも与那国で見たことがありません、ハママツナ?
珍しいものが普通だったり、見たことないものがあったりと、海岸植物の様子が与那国とずいぶん違うことを知りました。
腰を据えて観察する機会を作りたいものです。
むむ・・・
持ち帰るにはあまりにもデカイ・・・
こんなに石垣島は天気が良かったのに、与那国に帰ったら土砂降りの雨でした。
でも雷鳴を轟かせながら降る雨は、確かに春の雨のような気がしました。