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Channel: 与那国フィールドノート
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キシノウエトカゲ

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春のよく晴れた日、

道端からカサカサッと乾いた音がする。
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聞こえたなら、そちらの方に目を向けてしばらく待ってみよう。

そろりそろりと、日本最大、国指定天然記念物のキシノウエトカゲが顔を出すはずだ。


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何もしないから大丈夫。

気持ちが通じ合えば?ゆっくりと出てきてくれる。


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気持ちいいよなあ、春の日ざしは。


でも、路上寝込みは気をつけて。与那国フィールドノート

ときどき仲間が車に轢かれちゃってるよ。

・・・。


3月26日撮影。





ヨナグニサン羽化始まる

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昨日のことです。


おっと、やられた。

遊歩道にある繭の一つが空になっていました。

この2~3日、確認を怠っていたのだから仕方ありません。

はやる気持ちを抑えつつ、道をそれて森に入りました。

どこかに成虫がいるかもしれません。


いた!

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アカギの樹上3mほどに繭につかまる♂を発見。

例外的に早く羽化した個体でなければ、ほぼ例年通りに羽化したといえます。

繭の中にいる蛹には、異常な日照不足といえども特に影響はないのかもしれません。


今朝は特別養護老人ホーム・月桃の里に飛来したという♂が届けられました。

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翅をバタつかせた状態で持ち込まれましたが、こうするのが伝統的な?方法です。


アヤミハビル館の展示からご紹介。

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携帯装置とは仰々しい。

しかし、翅が傷むことなく、無駄に体力を消耗することもない、まさに理にかなった方法です。


展示と言えば、新しく与那国小学校3年生が製作した観察記録を加えました。

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よくやったねえ!

素晴らしい力作です、ぜひ見に来てください。


今日の昼休みは遊歩道へ行く時間がとれました。

そして2頭の♂を発見。

やはり今年1世代目の羽化が始まったのは間違いないようです。
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日中はこうして木陰で休息しています。

見つければ夜間よりも落ち着いて観察することができます。

これから2週間くらいがチャンスですぞ!

春の嵐

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一転、冬に逆戻りだ。


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アリシに下りようとしてやめた。

景観を乱す奇怪な建造物も、波の高さを示すのに役立つことがある。


そんな吹きっさらしで居眠りして!
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風邪ひくよ。

3月31日のヨナグニサン

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3月31日。

午後遅くになって風もおさまってきた。

閉館後にヨナグニサンの状況確認に出向いた。
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1時間ほどの調査で見つかったのは1頭、またしても♂。

♂の方が羽化が早く、遅れて羽化してきた♀のもとへ飛来し、交尾する。

♀は交尾を終えてから、産卵のために繭を飛び立つ。


この♂は繭への掴まり方が、やや不自然に思えた。

ひょっとしたら、羽化する前からこの繭が♀だとわかって引き寄せられたのでは?

そう思って確かめたが、繭は空。

この♂が抜けたもので間違いなさそうだ。


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イモムシハンドブック2が届きました。

日本最大ボリュームのイモムシ、ヨナグニサンの幼虫もついに登場!

ううむ、イモムシの世界ってすごい!


4月1日のヨナグニサン

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4月1日、昼休み。

交尾中のところを発見。
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こちら側は♂。

3月29~31日に観察した個体のいずれかであろうか。

そういえば翅の窓状の部分は鱗粉がないからアサギマダラのようにマーキングできるな。

でも、はるばるヨナグニサンを見に来る人もいるわけだから、そんな人が見つけた個体にサインペンの落書きがあったら・・・。

僕だったら泣く。

よほど必要な理由が生まれない限り、今は控えておこう。


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反対側の♀。

裏側には♂がいるのだが、♀がひとまわり大きいので隠れてしまう。


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左が♀で右側が♂。

卵を蓄えた♀の体は圧倒的にデカイ。




ヨナグニイソノギク最盛期

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与那国フィールドノート

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ヨナグニイソノギクが生えている海岸は、与那国島でフリシと呼ばれる砂岩の海岸です。

とってもダイナミックな光景が続きます。


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携帯も通じないエリアなので、慎重に、慎重に歩を進めます。

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高密度で咲いている場所を見つけた時は感激もひとしおです。


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島の西部にも「クブラフリシ」と呼ばれる一帯がありますが、そこではヨナグニイソノギクは確認できません。

小さな島でも狭い範囲でしか自生しない貴重種です。




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ヨナグニサンの卵

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食樹の葉裏に卵を見つけることが多くなってきました。

4月2日。
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観光客からも成虫の目撃談が数件寄せられました。

4月3日撮影。


ソウシジュの花が満開です。
ひとつの花は直径1センチくらいですが、こうなると見事です。
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ひょんなことからというべきか、熟慮の末というべきか・・・

4月からヨナグニサンだけでなく文化財全般を担当することになりました。

教育委員会とアヤミハビル館を行き来することになりそうです。







アカショウビン渡来

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アヤミハビル館入口では、ただいま電線工事中。

顔見知りの作業員に呼び止められ、アカショウビンを手渡された。
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東南アジア方面で越冬し、春には琉球列島へ渡って繁殖する夏鳥。

肌寒い日から抜け出せないでいるが、季節は確実に進んでいる。


日照不足といっても、それほど雨が降ったわけではないようだ。
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去年も田植え時期に干ばつに見舞われた。

そのあげく、帳尻合わせの大雨が降ったりする。

先月末に今期操業を終了した与那国島の製糖工場は、5月の台風、夏場の長期干ばつ、日照不足などで前年比の3割減だったそうだ。

順調にいかない天候に農家は翻弄されている。


チチのニンガイ

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昨日(4月8日)はチチのニンガイ(獅子の願い)

シッティhttp://ameblo.jp/attacus/entry-10370586072.html に登場する獅子。

普段は公民館長宅に保管されているが、年に数度は祀って、島の安泰、島民の健康などを祈願する。


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これは東公民館の獅子。


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しっぽは与那国馬!

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虫干しの意味合いもありそうだ。


平成24年度の日程表では、6月7日、8月6日、10月5日、2月2日にチチのニンガイが予定されている。

シティは12月4日。

4月7日のヨナグニサン

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今夜も少しずつ移動しながら産卵していくと思われる♀

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昨晩羽化した♂

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上の♂のアップ。

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林道を走行中に目にとまった。

繭から離れたメスと交尾。

4月9日のヨナグニサン

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フカノキの葉かげで休息する♀。

葉裏には数個ずつ産卵されていた。


この日は中学校の入学式があった。
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日本最西端の中学校、久部良中学校。

会場は海人の集落らしく大漁旗(船名旗)で飾られていた。


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今年の新入生は6名で、全校生徒数は15名。

昭和38年に最多の148名を数えた生徒数も、過去最少となった。


4月11日のヨナグニサン

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交尾
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こちら♀


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こちら♂。翅が傷んでいます。


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上の個体のアップ。

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4月12日のアヤミハビル

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おなかはペシャンコ。

まだ産むのかな。

このまま終わりかな。

4月13日のアヤミハビル

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♀.


翅が傷み、ほぼ産卵を終えたと思われるメスばかりが見つかるようになった。

第1化の成虫が観察できるのはそろそろ終わりかもしれない。

シマフジバカマ

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石灰岩の断崖上でシマフジバカマが花盛り。
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西表島では山地部でも見られるようだが、与那国島では内陸部で見たことはない。

海岸に近づくほど葉が厚くなるという。

とはいえ、与那国島産の葉の厚さは別格とのこと。


4月9日撮影。

怪我をしたアオバズク

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4月11日。

農協から怪我をした鳥が持ち込まれたとの連絡を受けた。

引き取りに行くと、車にはねられたと思われるアオバズクであった。

左翼の付け根が折れ、意識も朦朧とした様子。

残念ながら引き取って間もなく死亡してしまった。

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ただの若鳥なのか、アオバズクとしてはずいぶん小さいのが気にかかる。

オオガラエダナナフシ

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体長8㎝ほど。

もうフカノキの小葉に近い大きさまで成長しました。

けれど今年は見かける機会が極端に少ない気がします。

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