キシノウエトカゲ
春のよく晴れた日、 道端からカサカサッと乾いた音がする。 聞こえたなら、そちらの方に目を向けてしばらく待ってみよう。 そろりそろりと、日本最大、国指定天然記念物のキシノウエトカゲが顔を出すはずだ。 何もしないから大丈夫。 気持ちが通じ合えば?ゆっくりと出てきてくれる。 気持ちいいよなあ、春の日ざしは。 でも、路上寝込みは気をつけて。 ときどき仲間が車に轢かれちゃってるよ。 ・・・。 3月26日撮影。
View Articleヨナグニサン羽化始まる
昨日のことです。 おっと、やられた。 遊歩道にある繭の一つが空になっていました。 この2~3日、確認を怠っていたのだから仕方ありません。 はやる気持ちを抑えつつ、道をそれて森に入りました。 どこかに成虫がいるかもしれません。 いた! アカギの樹上3mほどに繭につかまる♂を発見。 例外的に早く羽化した個体でなければ、ほぼ例年通りに羽化したといえます。...
View Article3月31日のヨナグニサン
3月31日。 午後遅くになって風もおさまってきた。 閉館後にヨナグニサンの状況確認に出向いた。 1時間ほどの調査で見つかったのは1頭、またしても♂。 ♂の方が羽化が早く、遅れて羽化してきた♀のもとへ飛来し、交尾する。 ♀は交尾を終えてから、産卵のために繭を飛び立つ。 この♂は繭への掴まり方が、やや不自然に思えた。 ひょっとしたら、羽化する前からこの繭が♀だとわかって引き寄せられたのでは?...
View Article4月1日のヨナグニサン
4月1日、昼休み。 交尾中のところを発見。 こちら側は♂。 3月29~31日に観察した個体のいずれかであろうか。 そういえば翅の窓状の部分は鱗粉がないからアサギマダラのようにマーキングできるな。 でも、はるばるヨナグニサンを見に来る人もいるわけだから、そんな人が見つけた個体にサインペンの落書きがあったら・・・。 僕だったら泣く。 よほど必要な理由が生まれない限り、今は控えておこう。 反対側の♀。...
View Articleヨナグニイソノギク最盛期
ヨナグニイソノギクが生えている海岸は、与那国島でフリシと呼ばれる砂岩の海岸です。 とってもダイナミックな光景が続きます。 携帯も通じないエリアなので、慎重に、慎重に歩を進めます。 高密度で咲いている場所を見つけた時は感激もひとしおです。 島の西部にも「クブラフリシ」と呼ばれる一帯がありますが、そこではヨナグニイソノギクは確認できません。 小さな島でも狭い範囲でしか自生しない貴重種です。
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View Articleヨナグニサンの卵
食樹の葉裏に卵を見つけることが多くなってきました。 4月2日。 観光客からも成虫の目撃談が数件寄せられました。 4月3日撮影。 ソウシジュの花が満開です。 ひとつの花は直径1センチくらいですが、こうなると見事です。 ひょんなことからというべきか、熟慮の末というべきか・・・ 4月からヨナグニサンだけでなく文化財全般を担当することになりました。 教育委員会とアヤミハビル館を行き来することになりそうです。
View Articleアカショウビン渡来
アヤミハビル館入口では、ただいま電線工事中。 顔見知りの作業員に呼び止められ、アカショウビンを手渡された。 東南アジア方面で越冬し、春には琉球列島へ渡って繁殖する夏鳥。 肌寒い日から抜け出せないでいるが、季節は確実に進んでいる。 日照不足といっても、それほど雨が降ったわけではないようだ。 去年も田植え時期に干ばつに見舞われた。 そのあげく、帳尻合わせの大雨が降ったりする。...
View Articleチチのニンガイ
昨日(4月8日)はチチのニンガイ(獅子の願い) シッティhttp://ameblo.jp/attacus/entry-10370586072.html に登場する獅子。 普段は公民館長宅に保管されているが、年に数度は祀って、島の安泰、島民の健康などを祈願する。 これは東公民館の獅子。 しっぽは与那国馬! 虫干しの意味合いもありそうだ。...
View Article4月9日のヨナグニサン
フカノキの葉かげで休息する♀。 葉裏には数個ずつ産卵されていた。 この日は中学校の入学式があった。 日本最西端の中学校、久部良中学校。 会場は海人の集落らしく大漁旗(船名旗)で飾られていた。 今年の新入生は6名で、全校生徒数は15名。 昭和38年に最多の148名を数えた生徒数も、過去最少となった。
View Articleシマフジバカマ
石灰岩の断崖上でシマフジバカマが花盛り。 西表島では山地部でも見られるようだが、与那国島では内陸部で見たことはない。 海岸に近づくほど葉が厚くなるという。 とはいえ、与那国島産の葉の厚さは別格とのこと。 4月9日撮影。
View Article怪我をしたアオバズク
4月11日。 農協から怪我をした鳥が持ち込まれたとの連絡を受けた。 引き取りに行くと、車にはねられたと思われるアオバズクであった。 左翼の付け根が折れ、意識も朦朧とした様子。 残念ながら引き取って間もなく死亡してしまった。 ただの若鳥なのか、アオバズクとしてはずいぶん小さいのが気にかかる。
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